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パターンで見る選挙:(有権者の行動パターンを観察してみよう:一般の人がネット炎上を知る手段について)

 

前回、有権者が選挙情報を得るために最も役立ったメディアについてみてきました。

 

簡単にまとめると、テレビ、選挙公報による情報が最も役立ったと回答する割合が多く、名前の連呼はあまり役立たないというという結果でした。

 

インターネットが普及している現在でもテレビ等のマスメディアの影響力は強いという状況です。

 

マスメディアの影響が強いとは言うものの、人々のインターネット接続時間が長くなる傾向にあり、ときにはSNS上での投稿が炎上をして、多くの人々の目にとまることもあります。

 

いい意味でSNSの投稿が多くの人に閲覧されれば良いのですが、炎上で目にするのは悪いイメージのものが多い傾向があります。

 

 
今回は有権者がSNS等オンライン上の炎上について知るのは、どのようなきっかけなのかについて見ていきます。

 

この点について総務省の令和元年情報通信白書に情報が掲載されています。

 

炎上を知る経路について表にしたものが下記になります。
*http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/

 

図1_炎上を知る手段

図1_炎上を知る手段

 

インターネットの利用頻度が高い人はネットニュースにより炎上を知るようですが、多くの人はTV番組等マスメディア報道等で知ることになるということです。

 

インターネット上で積極的に活動しているかたは調査結果を見て、テレビで炎上ニュースを知る人が多すぎると感じるのかもしれませんが、調査結果と自分の認識がどの程度ズレているのかを確認するためには、ちょうどよい調査結果かもしれません。

 

また、ネット上で炎上すると、それに関する書き込み等が集中し、多くの人々が書き込みをしているような感じになりますが、実際にはどの程度の人が書き込みをしているのでしょうか?

 

ネット炎上と情報社会の未来:統計分析による実態解明と予防・対処によると、

 

* https://www.mof.go.jp/pri/summary/topics/fy2016/201611b.pdf

 

『過去全期間で1.1%、1年に絞ると約0.5%の人しか書き込んでいなかった(2014年調査、約20,000人対象)。2016年調査でも約1.3%と約0.7%。先行研究でも似た結果が得られている(吉野、2016)』

 

この調査結果を見ると多くの人が炎上対象について書き込みをしているというよりも、ごく一部の人が複数回書き込みをしているという状況のようです。

 

炎上している話題について見てみると、世の中全体がその話題に集中して、さまざまな人が書き込みをしているような感じがしますが、書き込みをしている人はごく一部の人であるといえそうです。

 

繰り返しになりますが投稿内容が良い意味で炎上すればよいのですが、多くの場合、否定的な意味で投稿が集中します。

 

否定的なイメージの炎上を防ぐために、投稿をする際にどのようなことについて配慮すればよいのかについて、以前のブログ記事から簡単にまとめてみます。

 

投稿する前の段階で特に意識することは、

 

○情報発信する前には、投稿内容を事前に確認する
○思想信条、宗教等の話題を投稿する場合には慎重な発信を心がける
○個人情報、肖像、プライバシーに関する内容の発信は事前に関係者の同意を得ておく
○事実に反する情報、単なる噂の拡散への加担は慎む
○裏付けを得ていない情報発信は慎む

 

国家公務員のソーシャルメディアの私的利用にあたっての留意点から*1。
*1 http://www.soumu.go.jp/main_content/000235662.pdf

 

これらのことを意識するだけで、投稿が炎上する可能性をかなり下げることができると思われます。

 

良い行いでも情報は拡散しますが、悪い内容の情報はそれ以上の速度で広まります。

 

SNS等は簡単に情報発信ができ、便利な道具です。

 

そして強い言葉、断定的な主張は人々の耳目を集めやすい傾向にあります。

 

しかし、それらの投稿内容は、否定的なイメージで拡散されてしまう危険性もあります。

 

また、期日前投票者数が増えていることもあり、通常時から丁寧な情報発信が求められております。

 

丁寧な情報発信をするためにも、
第17回 立候補者がSNSで情報発信する際に配慮することを参考になさってください。

 

 

今回はSNSの炎上についてと、対応策等について見てきました。各種活動にお役立てください。

 

次回は、SNS上のつながりから実際にオフラインで人と会った時に、その人に対する信頼度がどのように変化するのかについて見ていきます。

 

どのようにネット選挙運動とオフライン活動を結びつけていけばよいのかについて考える際に、参考になる資料だと思われます。

 

 

【パターンで見る選挙の過去記事もご活用ください】
第01回_選挙時における有権者の投票行動パターン_地域別投票率
第02回_選挙時における有権者の投票行動パターン_年齡性別投票率
第03回_選挙時における有権者の投票行動パターン_期日前投票利用率
第04回_選挙時における有権者の投票行動パターン_投票決定時期
第05回_選挙時における有権者の投票行動パターン_政党別得意な地域
第06回_選挙当選者のパターン_統一地方選挙_新人候補者の当選率
第07回_選挙時における有権者の投票行動パターン_インターネット選挙運動活用時間
第08回_選挙時における有権者の投票行動パターン_有権者が投票する際に考慮する内容
第09回_選挙時における有権者の投票行動パターン_有権者のYouTube動画を見る割合
第10回_選挙時における有権者の投票行動パターン_年齢別有権者の各SNS利用割合
第11回_選挙当選者のパターン_参議院選挙_女性候補者の当選率
第12回_選挙時における有権者の投票行動パターン_無党派層の年齢構成と投票政党
第13回_選挙時における有権者の投票行動パターン_年金問題に関する有権者の反応は?
第14回_選挙時における有権者の投票行動パターン_有権者は政党重視なのか候補者重視なのか?
第15回_選挙時における有権者の投票行動パターン_有権者が支持政党を持たない理由
第16回_選挙時における有権者の投票行動パターン_有権者がネット選挙運動で期待すること
第17回_選挙時における有権者の投票行動パターン_立候補者がSNSで情報発信する際に配慮すること
第18回_選挙時における有権者の投票行動パターン_インターネット上で有権者に信頼されるにはどうしたら良いのか?
第19回_選挙時における有権者の投票行動パターン_有権者が選挙で役立ったと感じた媒体は何?

 

 

この記事の著者

渡部 秀成
LLCつくばリスクマネジメント 代表社員
渡部秀成

1999年から公的機関、民間企業の大量テキストデータベース整備、検索システム構築、パテントマップ(特許情報)作成等、各国政治家発言、企業経営者発言、株式情報、有価証券報告書等のテキストマイニングに携わる。2011年東日本大震災時にTwitter上に書き込まれた200万件のツイート分析から風評被害対策の仕組みを体系化。
国内外の実験、論文等で明らかになっている、人の心理的・行動特性をベースにした多面的なソーシャルメディア分析を行い、現場で活用できるマニュアルに落としこむ作業まで行なっている。

この記事を書いた人

渡部 秀成

渡部 秀成
LLCつくばリスクマネジメント代表社員

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