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パターンで見る選挙:(有権者の行動パターンを観察してみよう:有権者は政党重視なのか候補者重視なのか?)

 

選挙候補者にとって、気になる問題の一つに、有権者が候補者自身に対して投票してくれているのか?
それとも政党という看板に対して投票してくれているのか?ということがあります。

 

そこで今回は、
有権者が投票する際に重視するのは、

 

1.政党重視なのか候補者重視なのか?
2.支持政党を持つ有権者は、支持政党に実際に投票をしているのか?

 

この2点について見ていきます。

 

【政党重視なのか候補者重視なのか?】
有権者が政党を重視しているのか、候補者自身を重視してるのかについてグラフ化したものが下記になります。

 

図1_国政選挙では政党を重く見て投票する人の割合が多い

図1_国政選挙では政党を重く見て投票する人の割合が多い

 

 

このグラフを見ると、衆議院、参議院選挙ともに政党を重く見て投票するという有権者の割合が多いことがわかります。

 

5割前後の有権者が政党を重視している傾向がわかります。

 

衆議院では第45回選挙、参議院では第15回選挙で政党を重視する割合が増えています。

 

この2つの選挙では有権者の関心の高い、年金制度問題、消費税等が選挙の大きな争点になり、
マニフェスト、マドンナ旋風等の言葉が登場しました。

 

年金、税金は有権者が投票する際に考慮する内容として、常に上位に来るものでもあります。

 

これは国政選挙ですが、統一地方選挙については次のグラフになります。

 

図2_統一地方選挙では候補者個人を重視する有権者の割合が多い

図2_統一地方選挙では候補者個人を重視する有権者の割合が多い

 

 

統一地方選挙では国政選挙とは異なり、第18回を除き候補者個人を重視する有権者の割合が多いことがわかります。

 

有権者に近い地方選挙では候補者に関する情報を得やすいということもあるかもしれません。

 

ただ、徐々に政党を重視する割合が増えているのも読み取れます。

 

 

【支持政党を持つ有権者は、実際、支持政党に投票をしているのか?】
ここまで見てきますと、国政選挙では政党重視、地方選挙では候補者重視という傾向がありそうです。

 

では、支持政党を持つ有権者は実際に支持政党に投票しているのか?
についてグラフ化したものが下記になります。

 

図3_支持政党と投票先_第48回衆院選第24回参議院

図3_支持政党と投票先_第48回衆院選第24回参議院

 

 

直近の衆参選挙のデータですが、支持政党に投票している人の割合は、
おおよそ6割から9割であることがわかります。

 

選挙ごとにさまざまな要因があるので単純比較することはできませんが、
公明党、日本共産党を支持する有権者は、
支持政党に投票する割合が他の政党と比較をすると、やや高い傾向にあることがわかります。

 

候補者ご自身が所属している政党は、どのような傾向にあるのか確認してみてください。

 

ご自身の実感と一致していますでしょうか?

 

では、それ以外の、自由民主党支持者、立憲民政党支持者は支持政党以外に
どの政党に投票したのかを観察してみましょう。

 

図4_自民・立憲支持者が投票した政党

図4_自民・立憲支持者が投票した政党

 

 

自由民主党支持者は公明党、希望の党に、立憲民主党支持者は
共産党、希望の党に投票していることがわかります。

 

希望の党は自由民主党支持者、立憲民主党支持者からも票を集めたようです。

 

以上をまとめると、

 

1.国政選挙では政党重視、地方選挙では候補者重視
2.支持政党に投票する有権者の割合は公明党、日本共産党が多い傾向

 

ということになります。

 

今回は、有権者が投票する際に重視するのは政党なのか、候補者個人重視なのかについて見てきました。

 

無党派層の投票行動パターンについては
パターンで見る選挙 第12回を参考になさってください。

 

 

【パターンで見る選挙の過去記事もご活用ください】
第01回_選挙時における有権者の投票行動パターン_地域別投票率
第02回_選挙時における有権者の投票行動パターン_年齡性別投票率
第03回_選挙時における有権者の投票行動パターン_期日前投票利用率
第04回_選挙時における有権者の投票行動パターン_投票決定時期
第05回_選挙時における有権者の投票行動パターン_政党別得意な地域
第06回_選挙当選者のパターン_統一地方選挙_新人候補者の当選率
第07回_選挙時における有権者の投票行動パターン_インターネット選挙運動活用時間
第08回_選挙時における有権者の投票行動パターン_有権者が投票する際に考慮する内容
第09回_選挙時における有権者の投票行動パターン_有権者のYouTube動画を見る割合
第10回_選挙時における有権者の投票行動パターン_年齢別有権者の各SNS利用割合
第11回_選挙当選者のパターン_参議院選挙_女性候補者の当選率

第12回_選挙時における有権者の投票行動パターン_無党派層の年齢構成と投票政党
第13回_選挙時における有権者の投票行動パターン_年金問題に関する有権者の反応は?

 

 

この記事の著者

渡部 秀成
LLCつくばリスクマネジメント 代表社員
渡部秀成

1999年から公的機関、民間企業の大量テキストデータベース整備、検索システム構築、パテントマップ(特許情報)作成等、各国政治家発言、企業経営者発言、株式情報、有価証券報告書等のテキストマイニングに携わる。2011年東日本大震災時にTwitter上に書き込まれた200万件のツイート分析から風評被害対策の仕組みを体系化。
国内外の実験、論文等で明らかになっている、人の心理的・行動特性をベースにした多面的なソーシャルメディア分析を行い、現場で活用できるマニュアルに落としこむ作業まで行なっている。

この記事を書いた人

渡部 秀成

渡部 秀成
LLCつくばリスクマネジメント代表社員

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