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当選者と落選者のTwitterは何が違うのか?ネット選挙が影響した参院選2019|第25回参議院選挙のネット選挙動向レポート(2)

※本記事は「選挙ドットコム」の転載となります。記事内容は執筆者個人の知見によるものです。

 

 

激闘の第25回参議院議員通常選挙(以下、参院選)から2ヶ月が経ちました。ネット選挙解禁から6年、この間5回の国政選挙を経験したことで、ネット活用は以前より進化しています。今回の参院選ではTwitterやYouTubeを活用したことで当選する候補者が生まれ、当落に影響を及ぼすほどに。

 

前回のレポートでTwitterが主戦場になったことをお伝えしましたが、今回はもう少し踏み込んで「当選する人は何が違うのか?」を探ってみたいと思います。

 

当選者と落選者のTwitter比較

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全候補者のうち80%(296人/370人中)が利用したTwitterですが、当選者と落選者で区分けし分析を進めていくと、いくつかの傾向が見えてきました。

 

まず、Twitterを開始した時期の平均を比べると、当選者の方が “早くからTwitterを活用している” ことが解りました。

 

参院選でネットの活用が目立った候補者をピックアップしていくと、

 

山本太郎さん(2011年1月8日にTwitter開始)
30万を超えるフォロワー(投票日の最終フォロワー数は全候補者中1位)を中心に、Twitter上でトレンド入りするなど大きな話題に。自身が立ち上げた “れいわ新選組” から、2人の議員を誕生させる原動力になりました。(本人は落選するものの、個人得票は過去最高の992,267票)

 

山田太郎議員(2010年5月13日にTwitter開始)
組織などの後ろ盾もなく、Twitterを中心に活動し54万票を得た山田太郎議員(自民党)、そのTwitterの活用術は参院選後も様々なメディアで取り上げられています。

 

>>「私の戦闘力(得票)は53万です」ネット選挙で当選を果たした山田太郎参議院議員の選挙戦略に迫る(山田太郎氏インタビュー前編)
>>重要なのは熱量をどう持続的に有権者へ伝えるか。山田太郎参院議員のネット選挙戦略に迫る(山田太郎氏インタビュー後編)

 

他、政見放送がYoutubeで300万再生回数を超えるなど、Youtubeを活用する立花孝志議員(NHKから国民を守る党)は、2009年12月7日にTwitterを開始、元祖ブロガー議員(月間最高150万PV)として、東京選挙区で絶対勝てないと言われる下馬評を覆したおときた駿議員(日本維新の会)も、2009年9月18日にTwitterを初めており、ネットを活用して大きく票を得た人は、そもそも早くから取り組んでいることが解ります。

 

当選者は、RT数もいいね数も倍以上獲得する

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Twitterを利用した候補者のすべてのツイートを収集し、1ツイートにおける平均RT数や平均いいね数でも比較したところ、当選者と落選者では倍以上の開きがありました。

 

ツイートは量よりも質

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選挙期間中の合計ツイート数が多い候補者を見ても、当選との因果関係は見えません。一方RTが多い順にみていくと、当選または党の躍進に貢献した候補者が見えてきます。

 

最も多かった山田太郎議員はフォロワー数48,846ながら、驚異の229,981RTとファンの運動量(RTなどして支援する)の高さが際立っていました。

 

当選者のツイートの特徴は?

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ネット選挙が解禁された2013年の参院選で、候補者がつぶやいた主な単語は「演説(3420)」「選挙(2810)」「駅(2610)」など、街頭演説の開催場所をお知らせをすることが多く「せっかくネット選挙解禁したのに中身がない」などの批判がありました。

 

>> ネット選挙 ツイッター分析―毎日新聞・立命館大共同研究

 

6年経った2019年の参院選でも、コンテンツの中心は街頭演説であることは変わりませんが、開催場所や時間の告知ではなく、画像や動画を使って “実際の演説そのものをTwitterで観れる(見れる・聴ける)投稿” が目立ちました。当選者にはその傾向がより強く出ています。

 

つぶやかれる言葉も、ファン(支持者・支援者)に向けるように “ポジティブで具体的な行動を促すメッセージを、熱を込めて表現” し、選挙運動を促しています。

 

どの時間にツイートすると拡散されるのか?

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当選者がツイートした時間とRT・いいね数の関係を見ていくと、午前中は7時台、9時台、12時台が目立ち、午後は20時から23時に向かって盛り上がっています。通勤時間帯やお昼休憩、テレビ番組の境目となる20:54からの6分間はTwitterを視聴する人も多いと言われ、その時間帯を狙った投稿など、戦略的に行っているかもしれません。

 

23時はツイートは少ないもののRT率は高く“寝る前にTwitterを確認し、支持している候補者のツイートがあればRTする” などの熱心な運動が垣間見えます。(ネット選挙は最終日が23:59までということもあり、そこに集中したことも加味しています)

 

Twitterを使ったネット選挙の今後は?

「ネット選挙といっても、街頭演説のお知らせばかりで意味が無い」「ネット選挙は当落には影響しないよ…」と嘆かれてきましたが、2019年の参院選でTwitterなどのネット選挙を活用したことで当選する候補者が生まれたことは、大きな転機となっていくのかもしれません。

 

「従来の選挙をベースに “発信(告知や報告)” をする」状況から進化し “ファンに向けてTwitterで観てもらうコンテンツ” を意識して投稿するようになったことが、背景にあるのではないかと思われます。

 

参院選や首長選、衆院選での小選挙区のケース、地方議会選挙のケースなど、選挙や状況によって使いこなし方は様々です。Facebook、Instagram、LINE、Youtubeも、Twitterと同様にネット選挙で得票へ影響を与えていく中、ツールそれぞれの特性を理解し、より良質なコンテンツをそれぞれに提供していくことが求められていくでしょう。

 

ネットで得票を増やし当選する候補者が増えていくことは、ネットで情報を得る “いわゆる若者世代の投票率向上” につながり、政治に参加する(興味を持つ)人がより増えていく事を期待したいと思います。

 

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この記事の著者

選挙ドットコム編集部
選挙ドットコム編集部

私たちはメディア運営に開ける指針として「選挙をもっと、オモシロク。」を掲げています。選挙・政治分野における情報公開やITの活用を促進し、国民の関心を高めることで戦後最高の投票率を更新することを目指しています。

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