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パターンで見る選挙:(有権者の行動パターンを観察してみよう:年金問題に関する有権者の反応は?)

年金に関連した政治家の発言がマスメディア報道、インターネット等の書き込みで話題になっています。

 

話題の内容は金融庁が公表した[金融審議会市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」」
https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tosin/20190603/01.pdf
に関するものです。

 

これに限らず、年金に関係する話題は、有権者の関心が高い内容です。

 

有権者が投票するに際して考慮する内容として常に上位に位置するものです。

 

直近の第48回衆議院選挙、第24回参議院選挙の調査結果を下記に示します。

 

図1_直近衆参選挙_有権者が考慮する内容

図1_直近衆参選挙_有権者が考慮する内容

 

 

年金、医療に関する内容が上位に来ていることがわかります。

 

それ以前の調査結果を見ても、景気対策、年金、医療介護に関する内容は常に上位に来ています。

 

図2_投票するに際して考慮すること_複数年(参院選)

図2_投票するに際して考慮すること_複数年(参院選)

図3_投票するに際して考慮すること_衆院選_複数年

図3_投票するに際して考慮すること_衆院選_複数年

 

実際、年金だけでさほど不自由なく暮らせると思っている人はほとんどおらず、
ゆとりはないが、日常生活費程度はまかなえる、日常生活費程度もまかなうのが難しいと考える人が多数を占めます。

 

図4_年金制度に対する考え方

図4_年金制度に対する考え方

 

 

過去記事にも記載しましたように、期日前投票制度を利用する有権者の割合が増えているので、
選挙間際の何気ない発言、SNSへの書き込みが、選挙結果に影響することも考えられます。

 

有権者がどのような内容について関心があるのか?

 

それに対して候補者等はどのように情報を発信していけばよいのか?
等々を日頃から考えておく必要がありそうです。

 

過去に執行された参議院議員選挙を見てみても、有権者の関心の高い年金、税金等が争点になった選挙は、
選挙結果に変動が出やすい傾向にあります。

 

図5_参院選_政党別当選率_推移

図5_参院選_政党別当選率_推移

 

グラフ中の矢印が執行日1989-7-23、1998-7-12、2007-7-29と3つあります。

 

この矢印を左から説明すると、

 

1989-7-23執行 第15回参議院選挙は リクルート問題、消費税等、
1998-7-12執行 第18回参議院選挙は 前年の山一證券の倒産等の金融不安、
2007-7-29執行 第21回参議院選挙は 年金管理問題等

 

です。

 

有権者の関心の高い事項に関して、政党、候補者等は、根拠に基づき、
丁寧な情報発信をすることが求められています。

 

特に自身が過去に発言した内容と現在の発言が同じであるのか、違っているのか。

 

違っているのであれば、なぜ意見が変わったのか?等をまとめておき、
その旨をウェブ上に公開することも、検討しておいても良いかもしれません。

 

もう一度、ご自身が発信しようとしている内容は、どのような根拠に基づいているのか、
伝える言葉が適切であるか?等を、この機会に見つめ直してみてはいかがでしょうか?

 

今回は有権者の関心の高い年金関連の話題が争点となった過去の選挙結果と、
有権者の関心の高い事項に関して情報発信する際に配慮することについてみてきました。

 

 

【パターンで見る選挙の過去記事もご活用ください】
第01回_選挙時における有権者の投票行動パターン_地域別投票率
第02回_選挙時における有権者の投票行動パターン_年齡性別投票率
第03回_選挙時における有権者の投票行動パターン_期日前投票利用率
第04回_選挙時における有権者の投票行動パターン_投票決定時期
第05回_選挙時における有権者の投票行動パターン_政党別得意な地域
第06回_選挙当選者のパターン_統一地方選挙_新人候補者の当選率
第07回_選挙時における有権者の投票行動パターン_インターネット選挙運動活用時間
第08回_選挙時における有権者の投票行動パターン_有権者が投票する際に考慮する内容
第09回_選挙時における有権者の投票行動パターン_有権者のYouTube動画を見る割合
第10回_選挙時における有権者の投票行動パターン_年齢別有権者の各SNS利用割合
第11回_選挙当選者のパターン_参議院選挙_女性候補者の当選率

第12回_選挙時における有権者の投票行動パターン_無党派層の年齢構成と投票政党

 

 

この記事の著者

渡部 秀成
LLCつくばリスクマネジメント 代表社員
渡部秀成

1999年から公的機関、民間企業の大量テキストデータベース整備、検索システム構築、パテントマップ(特許情報)作成等、各国政治家発言、企業経営者発言、株式情報、有価証券報告書等のテキストマイニングに携わる。2011年東日本大震災時にTwitter上に書き込まれた200万件のツイート分析から風評被害対策の仕組みを体系化。
国内外の実験、論文等で明らかになっている、人の心理的・行動特性をベースにした多面的なソーシャルメディア分析を行い、現場で活用できるマニュアルに落としこむ作業まで行なっている。

この記事を書いた人

渡部 秀成

渡部 秀成
LLCつくばリスクマネジメント代表社員

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