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本当にトランプ大統領誕生に貢献したの?『ケンブリッジ・アナリティカ』の真実|BuzzFeed Newsを読み解く

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アメリカ大統領選挙でトランプ氏が当選できたのは、ネット戦略が長けていたから、という風潮の分析記事がたくさん出ています。その中でも、Cambridge Analytica(ケンブリッジ・アナリティカ)という企業のSNS分析については、日本でも大きな注目を浴びました。

 

英国離脱とトランプ当選。世界をひっくり返したビッグデータ会社を畏怖せよ
http://www.gizmodo.jp/2017/02/trump-win-with-big-data.html

 

SNS情報から個人の趣向を丸裸にし投票行動を自在に操作する影のネット戦略がトランプ大統領を誕生させた
http://gigazine.net/news/20170216-propaganda-machine/

 

一方アメリカでは、本当にCambridge Analytica(ケンブリッジ・アナリティカ)が貢献したのかどうか、の議論も過熱しています。

 

2017年2月17日にバスフィードニュースに掲載された“The Truth About The Trump Data Team That People Are Freaking Out About”(人々が驚愕したトランプ氏データチームの真実)の概要をまとめました。

 

ケンブリッジ・アナリティカがアメリカ大統領選を操作してトランプ大統領が誕生?!

 

■昨年12月、スイスのダスマガジン誌が「ケンブリッジ・アナリティカという分析会社がドナルド・トランプ氏の選挙活動を手伝ったことによって世界がひっくり返った」「ケンブリッジ・アナリティカが非常に高度な心理的ツールを使って、無意識にアメリカの有権者を操作させた」と報じた。

 

■分析サービスBuzzSumo社の調査では、ダスマガジン誌の記事は35万回以上もシェアされ、世界に知られたことによってケンブリッジ・アナリティカは我々の生活をコントロールするほどの無限の力を得ることとなった。ある批評家はケンブリッジ・アナリティカを「兵器化されたAI宣伝マシーン」と呼んだほど。

 

■ケンブリッジ・アナリティカは、陰謀説など自社の様々な論争が巻き起こる中でも萎縮することはなく、特に同社CEOのアレクサンダー・ニックス氏は「米国の2億2,000万人のすべての大人の性格をプロファイルしたんだ」とむしろ誇らしげな態度を見せている。

 

■CEOニックス氏は「ケンブリッジ・アナリティカの心理学的アプローチは、オープン性・誠実性・外向性・同調性・神経症的傾向の5つの特徴に基づいて人々を分類している」とし、また「同社は成人の米国人1人に対して5,000ものデータを持っている」と主張していると言われている。

 

関係者が語る「全部ウソ」 効果の証明が出来ないケンブリッジ・アナリティカ

 

ケンブリッジ・アナリティカの心理操作に世界中が驚愕したが、バズフィードニュースがケンブリッジ・アナリティカの関係者らに取材をしてみると・・・

 

■ケンブリッジ・アナリティカの仕事ぶりを知る元従業員、選挙スタッフ、他の共和党のコンサルタント会社の幹部に取材をしてみると、ケンブリッジ・アナリティカの心理的アプローチは実際にはトランプキャンペーンでは使用されておらず、 しかもその心理アプローチが機能したという証拠を提供できる人はいないことが判明。

 

■ケンブリッジ・アナリティカに関する話は、“政治において駆使される不吉な技術の始まり”のように見えたが、どうやらコンサルタント間でよくある顧客獲得合戦の一環のようだ。

 

■ケンブリッジ・アナリティカCEOのニックス氏が選挙期間中毎日のように同社がユーザーのパーソナリティタイプに応じて17万5千以上の異なるFacebook広告のバリエーションを試していたことを主張すると、トランプ選挙のデジタル広告を担当したゲイリー・コビー氏はTwitter上で「100%嘘」「まるでナンセンス」と言い放った。また、選挙活動に携わり、現在はホワイトハウスのデジタル担当最高責任者をしているゲリット・ランシング氏も同様にニックス氏の主張を「嘘だ」と一蹴している。

 

■ケンブリッジ・アナリティカと直接仕事をしたことがあると言う複数の人が「販売計画や公式声明にもかかわらず、技術が効果的であるという証拠を提供したり、同社が大規模にそれを実行する能力を持っている証拠はなかった」とバズフィードニュースに述べた。

 

■ケンブリッジ・アナリティカに「心理学に関する何かを試してみたいというと、ケンブリッジ・アナリティカは嫌がるだろうね」「どんな文書を見ても同社の心理テクニックが機能することを証明できないから」と語る元選挙スタッフも。

 

■「データワークにおいてかなりのインチキがある」と指摘するコンサルタントも。

 

■2人の共和党職員がマーケティングの売り込みを受け、CEOニックス氏がFacebookのデータを含む専有情報にアクセスできると主張していたことを明かしたが、そのデータは全く役に立たず、更新できないほど古いものだったことを指摘している。他にもニックス氏から同様の売り込みを受けた人がいるが、ニックス氏はそのデータについての評価や詳細について曖昧だったと言う。

 

■選挙後の共和党のデータ会社向けの協議会中に、ある参加者がケンブリッジ・アナリティカ製品チームの責任者マット・オクスコフスキー氏に「トランプ氏の選挙戦において心理学的ツールを使用していないか」と尋ねたところ、 オクスコフスキー氏が「同社は使用していない」と答えたとの説もある。

 

それでも役に立った部分があるのは間違いない!と主張する声も…

 

■「トランプ氏の選挙戦に従事したケンブリッジ・アナリティカのデータの科学者が、トランプの支持者が共和党そのものとは違う存在であることを認識させることなど一流の仕事をした」と言う複数の内部関係者はいる。

 

■「ケンブリッジ・アナリティカの科学者が、例えば“選挙権を剥奪された新しい共和党員”と呼ばれる、より若い農村部の支持者グループを特定することに一役買ったことは間違いない」と言う声も。しかし同時に「ケンブリッジ・アナリティカの経営幹部はトランプ氏の勝利とその全体的な戦略ついて自社の重要性を誇張し過ぎている」という指摘もされている。

 

ケンブリッジ・アナリティカは何をした?

 

■ガーディアン誌の内部文書によると、ケンブリッジ・アナリティカは数年前にケンブリッジ大学の研究者が所有していたFacebookの個人情報に関して調査を受けている。その研究者の企画では、ユーザーに無料のオンライン心理テストとFacebookのプロフィール情報の共有機能を提供したが、ケンブリッジ・アナリティカの親会社であるSCLグループが研究者やテスト参加者の同意を得ずにそのデータを勝手に複製したとされている。

 

■ケンブリッジ・アナリティカ広報担当者のジョシュア・ケール氏のメール回答では、ケンブリッジ・アナリティカは選挙において「道具的」な役割を果たし、「チームに重要な貢献をした」と主張。しかし、ケンブリッジ・アナリティカはトランプ氏選挙戦における同社の心理的ツールの役割について自社ホームページに大きくして掲載しておきながらも(https://cambridgeanalytica.org/news/press/1462)ケール氏のメールには「我が社は自社の心理的ツールに関して、十分な時間がなく深く調査ができていない」とも書かれていた。

 

→ケンブリッジ・アナリティカ自身の発言にも矛盾が見られる。

 

見えない真相

 

■選挙に関わるバズフィードニュースのスタッフで「ケンブリッジ・アナリティカ独自のデータがアメリカ大統領選における意思決定に重要な役割を果たした」と言う者はいない。

 

■ケンブリッジ・アナリティカが今後のトランプ政権の政策を支えるかもしれないという憶測から、ケンブリッジ・アナリティカ陰謀説が広まった経緯はある。

 

■データをどのように入手したのか詳細な質問をケンブリッジ・アナリティカのスポークスマンにしたところ、それに対しての直接的な答えはなかったが「報告されているようなFacebookのプロフィールやFacebookの“いいね!”からデータを取得するようなことはしていないし、我々は独自のメソッドと独自の知的財産の開発を行っており、ケンブリッジ大学とは提携していない」と回答している。

 

■Facebookは2015年にガーディアン誌に、同社がユーザーからのデータを不適切に入手したことに関する調査をしていると語ったが、その調査の現状についてはコメントはない。 しかしFacebookのスポークスマンであるストーン氏は、『人々に誤解を与えたり情報を悪用することは当社のポリシーに直接違反するものであり、そのようなことをする企業はFacebookから追放し、不適切に収集された全てのデータの破棄を要求するなど迅速な対応を取る』と述べている。

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