2014年東京都知事選候補者のTwitter比較 ~真打ち登場でネット選挙は盛り上がる?~
家入氏は出馬会見で、「選挙期間、ネットを使い切ります。使いきって、こんな選挙ありなのってことをやりたいと思います。」と述べており、
・ネットを使って意見を集めて行きたい
・クラウド選挙対策本部
などの構想もあると話されています。
「ネットだけで選挙を戦っていく」と聞くと、「ネットで有名な方(の支援)」=「ネット選挙で浮動票へアピール」と宣伝力を期待して戦われた参議院選挙での某候補者や、「選挙フェス」というムーブメントを起して話題を作った“三宅洋平”氏が浮かび連想された方もいるかもしれません。
インターネットを利用させる(インターネットサービスの提供者でもあった)側でもあった家入氏は、勘所を抑えていて彼らとは比べ物にならない、高い次元の、新しいネット選挙を提示してくれるのではないか?と期待が寄せられるのでしょう。
家入氏は会見でも「Twitterで意見を集めて」とあり、どのようにTwitterを利用していくのか?注目されます。
始まったばかりなのですが、現時点で主要候補者のTwitterのフォロワー数など比べてみたいと思います。
(今夜行われる 東京都知事選 ネット応援演説 – 2014/01/23 20:30開始 – ニコニコ生放送後 にも大きな変化があると思われますが、、、)
これを見ると、舛添氏や田母神氏がフォロワー数が多く、影響力が高いと見えますが、フォロワー数が勝敗を分ける全てではなく、
・リツィートなどで、どのくらい拡がりを見せるか?
・どのくらいユーザーを巻き込めるか?
一方通行的な候補者の投稿ではない、戦略が重要です。
上の画像は、Yahoo!のリアルタイム検索にある、感情分析を比べてみたのですが、スタート時点では、ダントツで家入氏が出足好調な様子。フォロワーが多いとか、ツィート量が多いとか、もちろん多いにこしたことないのですが、重要なのは、ネットユーザーの反応です。こういった見方も重要な視点の一つですね。
昨年の参議院選挙や川崎市長選挙での分析からも、フォロワー数が多ければ勝てるわけでもなく、ネット上でどのように拡がりを見せていくかが重要とお伝えしてまいりました。「何時からどこどこ駅で街頭演説しました!」など一方通行的な活動報告だけでつまらないネット選挙にならないよう、今後も各陣営の戦略や推移の変化を楽しみに調査していきたいと思います。
ネット選挙で勝つ=当選といえるほど簡単ではないと思いますが、ネットでの影響力がどのくらい得票数に関係するのか?とくに若年層においての投票率など、今回の都知事選は今後のネット選挙のある種指標になる可能性を秘めており、各陣営の戦略が注目されます。勝つ政治家.comでは今回の都知事選はなるべくリアルタイムに分析を行って様々な角度でお伝えしていきたいと思います。
この記事の著者

株式会社ジェイコス 代表取締役社長
高畑 卓
1998年、Webコンサルティング事業を立上げ、700社を超える顧客のWebマーケティングを支える。的確なニーズ分析と解決手法に定評があり、顧客の業績アップを次々と果たす。2009年に政治家のWebマーケティング支援を開始。以来、政治家のWebマーケティングを徹底研究。調査分析した政治家のWebサイトは3000を超える。