参議院選挙のネット選挙報道を拾ってみました
2013.08.01|
インターネットを使った選挙運動の解禁ということでマスコミからも注目を集めたこの参議院選挙でしたが、終わってみてどういう形の報道がされているのでしょうか。
今回はネットでの報道を拾ってみました。
■解禁ネット選挙「投票の参考」わずか3% ねじれ解消「良かった」7割
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130729/stt13072911450002-n1.htm
(2013.7.29 msn産経ニュース)
参議院選挙で投票の参考にした情報源の調査項目で「候補者や政党のインターネット上の発信」を挙げた回答がわずか3%しかなかったという報道です。
この記事では年齢層には触れていませんが、まだまだ既存メディアであるテレビ、新聞といったものが投票行動に結びつく情報源であるようです。
■約6割がネット選挙運動解禁に肯定的評価【電通PR共同調査】
http://markezine.jp/article/detail/18213
(2013.7.29 MarkeZineニュース)
ネット選挙の解禁ということ自体を肯定的に考える人は約6割との調査結果の記事です。
公示日前と選挙後の2回に渡り首都圏の20歳から59歳の1500人あまりの男女に調査を行った結果だそうです。
「政党・候補者の発信する選挙情報」が「役に立った」という人は調査対象者全体の10.6%などというデータが出されています。
産経の調査方法は記事中には書かれていませんでしたが、こちらの調査は「インターネット上での調査」なので、調査対象のネットリテラシーなどの点で少し調査結果に影響が出ているのかもしれません。
■「ネット配信のみで選挙戦」は惨敗 菅元首相の「自民落選運動」も空振り
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1307/26/news039.html
(2013.7.26 ITmediaニュース)
ネット選挙だけで当選を目指す候補の結果や、「落選運動」「誹謗中傷」のテーマを取り上げた記事です。
ネット選挙だけで戦うことを選択した陣営が具体的に何をしたのかは書かれていませんが、現職候補が極端に離された最下位というのはどうにも解せません。
ネット選挙に絞ったことがいけなかったのではなくて何か別な理由がありそうな気もしますね。。。
■ネット選挙運動 草の根の力紡ぐ武器に
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013072602000165.html
(2013.7.26 東京新聞)
「ネット選挙はいまいちだった」とする報道が多い中で、一方では「草の根の力を結集させる強い武器になるのではないか」とする東京新聞の社説もありました。
山本太郎さんや三宅洋平さんの活動を通じた記事になっています。
ネットをただ使うだけではなく「使い方」も必要で、見る側の「真偽を見抜く力」も必要だとまとめているのはその通りだと思います。
様々な見方があると思うテーマですが、「ネット選挙」はこれで終わるわけではなく、むしろ始まったばかりです。
今後行われる選挙では当たり前になる部分をより効果的にサポートできるようにより一層励んでまいります。これからも勝つ!政治家.comをよろしくお願いします。
この記事の著者

株式会社ジェイコス 取締役
苅部 学
大手不動産会社の営業を経て1999年Web制作会社へ入社。2005年にWebコンサルティングに特化したJCOSへ参画。取締役就任。業界歴10年の経験を活かし、大手メーカーを中心にWeb戦略をコンサルティングし顧客の業績アップを果たす。
現在は政治家専門のWebコンサルティング事業を展開し、様々な政治家へWeb戦略のアドバイスを行なっている。